1980-10-16 第93回国会 参議院 農林水産委員会 第2号
ところが、ことしの農家は、ビート耕作農家あるいはバレイショ耕作農家、それから大豆耕作農家、これはいいんですか。冷害を受けて非常に困っているんだ。ところが、ビートやバレイショは根菜作物ですから、わりあい冷害に強い。強いが、去年よりいいということはないでしょう。それから、てん菜は歩どまりがあるのだ、歩どまりが。
ところが、ことしの農家は、ビート耕作農家あるいはバレイショ耕作農家、それから大豆耕作農家、これはいいんですか。冷害を受けて非常に困っているんだ。ところが、ビートやバレイショは根菜作物ですから、わりあい冷害に強い。強いが、去年よりいいということはないでしょう。それから、てん菜は歩どまりがあるのだ、歩どまりが。
全部ビート耕作農民がその会社の社長であり、専務であり、そうしてまた株主なんです。千五百人の株主がいると言っていましたが、これはみんな耕作農民なんです。 こういうことを、日本ではビート工場をつくるときにできなかった、やらなかった。時の政府が大精糖会社との接触の中で、きわめて政治的につくってしまったんです。このことはもう世間周知の事実だから、細かく言いません。
しかし、ことしの畜産物価格決定の経過で見られるように、きわめて厳しいこれからの状態であるということが伝えられて、ビート耕作農民の間にも非常に大きな不安と動揺を隠すことができません。
○参考人(早坂正吉君) 私は実際は参加していませんが、行かれた調査報告、印象を受けますと、欧州などではビート耕作者にはバッジがつけてあるそうです。なかなか耕作権を付与されない、こういう仕組みになっておるそうです。
何となしにわかるというけれども、みんなわからないから北海道のビート耕作農民はいま大混乱をしているんです。六万ヘクタールが切れるぐらいだなんというような、そんな現地の情勢ではございません。私は、五万ヘクタールを確保できるかどうかさえ困難だといま見ています、価格の決定いかんによっては。ましてや、いまのお話のように、台が違う。
そこまで固執するのであれば一万五千円くらいは何とかするぞというニュアンスでも示してくれれば——次官、きょうは、実は、北海道のビート耕作農民がたくさんおいでなんですよ。皆さんはうちへ帰ってこれを知らせるんですよ。
○島田(琢)委員 それでは、私も大臣の前向きに対処したいという御答弁を信じまして、後ほどまたビートの問題については、それだけの時間をとってこまかに議論をしてまいりたい、また私どもの考えている価格についても、説明を申し上げていきたいと思いますが、当面は北海道のビート耕作者の要求価格一万五千円以上ということの要求があった。
きょうは全国——全国というか、北海道のビート耕作農民の皆さんは、大臣がどんな考え方とビートの四十九年度の耕作に対する前向きの考えを示してくれるかということで、耳をそばだてて実は聞いているのであります。こういう価格でわれわれは考えているから安心してつくれという、そういう明確なお答えというものは出ないのでしょうか。
それもわからなければ、たえとばビート耕作の場合の臨時労働の作業の内容と牛乳生産の場合の作業の内容と比較した場合に、どちらが容易であるか、やりづらいか。もう少しわかりやすく言えば、何も経験も技術もないしろうとを雇って作業する場合に、ビート耕作に雇い入れると、これは一時間平均にして百二円四十四銭。
そこで、園芸局長は、一体北海道のビート耕作の場合、ビートとバレイショ、そうしてそのだき合わせの相手の作物をどういうふうな割合で回転し、輪作形態をどういうふうに組んでおられるのか、その点を明確にしていただきたい。北海道は、去年の冷害、凶作等にあったにもかかわらず、それに反比例しまして、一番冷害、凶作に弱い水田がどんどん伸びているのです。山田の関係でことにどんどん伸びている。
○永井委員 どうも局長の答弁、何かぴんとこないのですが、現地におけるビート耕作の問題は、それほどビートの適地が造成されていない。だから、前提として土地改良を相当強力に早目にやらなければ、ローテーションがうまくいかないという実情にある。それからもう一つは、かりにそういう適地がそこにあっても、農家は今日労力不足であって、非常に手のかかるビート耕作はなかなかできない。
工場建てて事が済むんだったら、北海道のビート耕作者は苦労しない。そんなことより先に、まず安定した政策を立ててもらって、それに向かわなくてはならない。それを理解してもらえないのかな。それを理解してもらえぬのだったら、法案の、審議も何もできないです。
○政府委員(酒折武弘君) 現在、特に畜産とのつながりの面において、農林省内部でもいろいろ検討しておるわけでございますけれども、現在の畜産等とのつながりの状況を見ますと、約半分のビート耕作農家が、畜産も経営しておるという現状でございます。これをもう少し高めることが必要であろうということでありますが、現実的には、労力関係でなかなかこれがうまく進まない。
あるいは糖業、ビート耕作として、国際的に百年以上の経験のあるそういう文献なり、実績なり、そういうものを参考にしてやろうとしておらない。こういうところに問題がある。工場をつくって、そしてそこで耕作しながら、一つずつゆがんだ出発点をごまかすために、ああでもない、こうでもない、こう言いながらなしくずしに問題を処理しているから、問題の核心に一つも、毎年同じことをやりながら、触れない。
私は、一番重大な段階に来ておると思うので、この機会に、生産者にほんとうに魅力のあるビート耕作であるという観念を与えない限り、この法律がいつまで続くかわかりませんけれども、その間における発展はなかなか期しがたいのじゃないか、こういうふうに考えて、この説も曲げることなく検討をしていただいてもけっこうじゃないか、実は、私はこういうふうに考えておるわけであります。
ことに本年は、春先非常な天候の異変によりまして、ビート耕作地帯が非常な風害を受けております。風害を受けました面積が一万五千ヘクタール内外、そのうちビート耕作面積の被害が九千ヘクタール、再度まきつけいたしました分が五千ヘクタールであります。
それで自由経済下におけるビート耕作の問題については、あなたは唯一の指導力を持っておるのです。なぜなら、安くて引き合わぬときには買ってやるというのだもの。そこで私が言いたいことは、ドイツがそこまでいっているのは、どこに特徴があるかというと、日本と大きなハンディキャップがあるのは、畜産と完全に結びついていることだ。それはドイツではほとんど畜産と有機的に結びついているんですよ。
こういう状況にしておいて、政府がビート耕作を奨励しても、安心して耕作できないではありませんか。北海道におけるビート耕作者の間には、政府は信頼するに足らないという不信の念が浸透しつつある状況であります。ビートは耕作者も喜んで耕作をする、工場も採算がとれる経営をするというには、政府の保護助成がなければ成り立たないことは、ヨーロッパ各国の例を見ても明らかであります。
○安井委員 私どもが考えておる現在の北海道におけるビート耕作についての事態の認識と、今政府がお考えになっているのとはだいぶ違うように思うわけでありますが、私は作付面積の伸び悩みというのは、もちろん価格問題にすべての、原因を押しつけるわけにはいくまいと思います。ずいぶん問題がたくさんあります。
○安井委員 そこでビート糖の場合は国内甘味資源自給度の向上だとか、あるいはまた農業政策としてのビート耕作の安定だとか、そういうような見地から消費者価格にしわ寄せをするというようなことじゃなしに、国の財政資金で問題を解決していく、こういうふうな方向で処理すべきで、これはもうさっき第二部長も言われましたけれども、ヨーロッパのどこの国だって財政資金の相当多額な放出がやられているわけであります。
○安井委員 具体的な問題に入る前に今日の情勢の問題でありますけれども、最近、北海道のビート耕作の状況に非常に大きな変化が起きつつあるように私は見るわけであります。
だから北海道でビートで大きな利潤を会社が上げてそれを配当する場合には、北海道のビート耕作農民以外の株主の方へ全部流れてしまう。それからあなたは北連は力がないと言うが、とにかく力のない零細な農民の出資によって協同組合というものができて、またその資本によってビート工場とかあるいは澱粉の合理化工場が運営される。
いつまでも三千百五十円で据え置きということになれば、ビート耕作者の利益というのは現在よりもふえないですからね。会社の利益だけがふえていくということになると、農林省の糖業に対する考え方というものはやはり会社擁護じゃないかという批判を当然受けるわけです。ですから、ことしの原料価格をおきめになる場合は、今私が言った諸点も十分考慮の中に入れて作業を進めたらいいのじゃないかと考えるのですが、どうですか。